専門家の声|福利厚生マッサージのユラックス株式会社
 専門家の声|福利厚生マッサージのユラックス株式会社
プロフィール

(株)メディカル アンド ナレッジ カンパニー 代表
ナチュラルクリニック代々木 医師
NPO法人 予防医学・代替医療振興協会 学術理事
日本産業医協会 会長

幼少期に入院治療を経験し、幼ながらに健康の大切さを痛感。
その当時の体験が元となり、医療の道を志し医師となる。

消化器外科医として、基幹病院・大学病院などで勤務をし
究極の生活習慣病である「がん」に対する治療を従事する。
3000人以上の患者さんの手術に携わりながら治療を続けて行くうちに
病気になる前(未病時)に対応することが重要を考えるようになり
産業医として活動を始める。
現在は、産業医として精力的にご活躍中で、多数の企業の健康をサポートしている。

(株)メディカル アンド ナレッジ カンパニー
http://www.corporate-dr.com/index.html

産業医から見た現代のビジネスマン

・一番大変だと思うのが、食生活の酷さ。身体自体のベースとして状態が悪くなっている。
・自分の身体をメンテナンスすることが全然されていない。
・その職業に応じた身体に対する負担が大きくなっている。(例:営業職、IT関連)
・仕事に応じた、サポートやメンテナンスが出来る仕組みが必要。

企業に対してのアドバイス

・前向きな企業に対しては、検診受け方・検診後のフォロー・仕事中の姿勢・会社で出来るストレッチ・等の取り込みやすい健康法等のアドバイスを行っている。
・身体を整えて、一番いい状態で仕事することで仕事自体もいいレベルになる。
・パフォーマンスの出しやすい
・会社自体もトラブルが少ない
・仕事内容が良くなることで、会社が求める収益もいい状態になる
・元気で健康な人が多い状態の方が、社の雰囲気もよくなる。
・心のトラブルが出にくくなる

佐野先生の考える健康な状態と、サポート範囲

・一つ基準としているのが、自分の生活の中で、友人と食事に行ったり、飲みに行ったりできる身体の状態を死ぬまで保てるかどうか。
・個人レベルでは、自分で歩ける・食事や飲み食いできる・ボケずに会話が楽しめるレベルの健康のサポートがしたい
・企業としては、身体の状態を整えて仕事に集中できる・仕事に対して、より大きな結果が出せるようサポートしたい

健康管理方法とアドバイス

・自分でケア出来ない方は、整体師・トレーナー等のプロへの相談をお薦めしている
・時間があれば、普段の生活を離れて自然の多い所で心のリラックス。時間がなければ、朝の公園でもよい。
・自分の中で大切にしていることを1つだけ挙げるとするならば、心と身体をストレッチすることです

企業内ボディケアが心と身体に与える影響

・一つは、身体が硬くなっていることに気づいていないケースが多い。プロに入ってもらって身体をほぐすなり、姿勢を整えたりすることは、体調を管理する為にはやって欲しいと思っています。
・二つ目は、身体を整えることによって、心のバランスが整う。
・リラックスできる空間があれば、心が安らぐので心と身体が整い、今、増えている心のトラブル(うつ)は無くなると思う。
・心の問題は心で解決できると考えている方は多いが、心のバランスを崩す時は身体が原因となることも多い。だから、心と身体を両方整えることが必要。
・心を整えることは、なかなか難しいこと。
・前向きに考えようと思っても、出来ないことも多いし時間がかかる。
・それに対して、身体を整えることはその気になればできること。(セルフケア、環境を変える、人に整えもらう)
・まずは、身体から整えてストレスを減らすことに繋がれば良いかと思う。

うつ病について

・多くの企業の「うつ」の割合は、従業員数の1%くらい。多い企業だと4%くらい。
・対処や雰囲気によっては、ほぼ「うつ」の方がいない企業もある。どのように取り組むかは大切である。
・健康って目に見えないものであり、数値化しにくい
・売上げ等と違い、健康度数がどの程度かを具体的示すことが出来ない為、企業として対策に時間やお金をかけることは難しいが、全ての大元が心と身体なので、そこを整えることは仕事をする上で一番大切かと考えています。
・企業としてもうつ対策等に投資し、産業医としても提案するようにしたい。

働く環境について

・人生の1/3くらいが会社で過ごす時間であり、とても重要です。環境は変えることが出来る。
・職場の風通しを良くすること。社員同士がお互いにコニュニケーションを取っていれば体調も含め調子が良いか悪かも感じやすい。特にIT系企業が全てメールで済ませることも多い。また、社員同士で飲みに行く機会が減ったことも一つの原因。一緒にいる時間、お互いを見る時間を作っていくことが大切。
・もう一つは、身体のメンテナンスをすること。何かをやり続けることは、同じ姿勢になるので、必ず何処かには負担がかかる。
・具体的には、産業医のアドバイスを求める。
・コリや痛み等の症状があるのであれば、それを解消できる専門家に相談する。
・仕事中に身体と整えられる環境(企業内ボディケア)等があれば、尚更良い。
・限られてスペースですが、立って出来る運動だっていくらでもあるし、ベッドだって入れるスペースはあると思う。

 専門家の声|福利厚生マッサージのユラックス株式会社
プロフィール

帝京平成大学・現代ライフ学部 教授
(株)ライフバランスマネジメント研究所 代表
BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ

グローバル企業からベンチャー企業まで、豊富な職場とマネジメント経験をもとに、メンタル・ストレス・うつ、コーチング、職場コミュニケーション、対策、早期離職などの難解なトピックを専門用語を使わずに解説す ることに定評がある。

民間企業、官庁、地方自治体など国内、海外での講演は過去900回を超え、日経産業新聞、読売新聞、日経ビジネス、日経ネット、フジサンケイビジネスア イなどでの連載コラムを担当し、NHK、TBSテレビ、FMラジオ番組など、マスメディアにも頻繁に登場して いる。

書籍も多数出版しており
「折れない心をつくる シンプルな習慣」
「折れやすい部下の叱り方—「聴く力」
を伸ばすカウンセリング・スキル」
「メンタルタフネス経営—打たれ強く成長する」
等が代表的である。

ライフバランスマネジメント研究所 http://www.lifebalance.co.jp/

近年のビジネスパーソンにおけるメンタルヘルス

・肉体的・時間的には、10年前・20年前に比べるときつさは緩和傾向にある
・あまりひどい長時間、過重労働も聞かなくなった
・世の中はワークライフバランス(ワークライフソーシャルバランス)の評価に向かっている
・ただし、メンタリティーに関しては、元気のない人・うつ病が年々増加傾向で悪化している
・企業や公共団体の人事労務職の方は、メンタル問題の対応策に例外なく悩んでおられる
・一部、復職支援については、関係者の努力もあり職場復帰する割合は増えている
・ただ、半うつ病状態・未病状態・うつ病ではないが調子が悪い方が多く、身体より心が疲れている
・10年前から比べると、大企業を中心としてメンタルヘルス対策(チェック・研修・相談体制)数字の上では8~9割が浸透しているが、結果としては未だに明るい見通しは立っていない。
・特に中小企業では、2017年12月からのストレスチェックの法制化もあり意識は高まっている。しかし、「具体的に何をやったらいいのか分からない」という声が多い。

企業内ボディケアがメンタルヘルスに与える影響

・昔、ペプシコーラのアメリカ本社で勤務していた時期があり、社内にアスレチッククラブとマッサージルームを完備していた
・2人アスレチックマッサージの専門家が常駐しており、30分 10ドルで受けることが出来た。しかも、就業時間中に受けることができた。
・日本の感覚では、マッサージは終業後・昼休み等に自分のお金で受けるもので、勤務時間中に会社で受ける概念はなかった
・ペプシコーラのアメリカ本社の仕事は、高度でグローバルな内容が多く仕事自体はすごくきついが、社員はいつも明るくてモチベーションが高かった
・会社が整える環境・応援してくれる気持ちを受けて、社員も明るくやる気があったと思う
・今、ワークライフバランスで表彰される企業さんの取り組みは、ペプシコーラでは何十年も前からやっていることだと思う
・メンタルに出る前に、身体の疲れ・コリに気が付きやすいし、その段階で会社がサポートすればメンタル不調までいかない思う

健全なメンタルヘルスをキープする4つのRとは

・4つのRとは、Rから始まる予防のポイントが大切
① Relaxation
・腹式呼吸・アロマセラピー・瞑想
② Recreation
・遊ぶ・体をうごかす・笑う
③ Rest
・筋肉を休める・マッサージ・睡眠・身体自体を休めること
④ Retreatment
・場所を変えること・観光地に行く・森林セラピー・自然と触れ合う
・日本人は、良くも悪くも勤勉だが、人間には限界がある。ON・OFFのバランス調整を会社の人事や総務も支援出来たら理想。
・単なる福利厚生ではなく、戦略に出来る分野。メンタルヘルスも含めて、戦略やイノベーションの意識まで、繋がっていかない。
・その為、メンタルヘルス対策もやってるわりには、企業から高い評価を聞かない
・企業も、もう少し高い次元で、経営やイノベーションから、「社員のメンタリティーやリラクゼーション」を会社の社風の中に「健康経営」のスローガンのもとで取り込んでいけたら良いと思う。

まずは一歩踏み出すことが重要

・メンタリティーの前の段階で、リラクゼーション(運動・マッサージ等も含めて)を取り込んでいくことは、そんなに難しいことではない
・しかし、人事・総務・経営者は、分かりにくいと感じているケースが多い
・まずは、やってみることが大事(準備の段階で、潰れるケースが多い)。もう一歩踏み出せない方が多いように感じます
・一歩を踏み出してる会社は、それなりに成果が出ている。
・何百万ってお金がかかる訳ではないので、一歩踏み出していただきたい。